2020-01-01から1年間の記事一覧

経済によるアソシエーションの再生

前回が生産の話でしたので、今回は消費の話をしてみたいと思います。 現代の消費社会では、モノからコトへということが言われています。モノがあふれた現代では、モノよりもコトの方に消費者は魅力を感じている、ということのようです。ブランド品や自動車を…

人柄か能力か

働き方改革、リモートワーク、同一労働同一賃金など、昨今は労働分野における構造改革がめざましい状況にあります。これらは、新卒一括採用、年功序列、終身雇用という日本型雇用慣行が見直され、生産性の向上を図ろうとするものです。正直、生産性の向上自…

不倫報道の一体感

毎年のように、有名人の不倫報道が世間の耳目を引き、炎上していますが、人間はなぜ不倫報道に関心を持つのでしょうか。自分が当事者であれば、あるいは自分の知人であれば、無関心でいられないというのもわかりますが、有名人と知人であることなどほとんど…

スポーツ

新型コロナウイルスの影響で一時下火になりましたが、最近では、日本におけるスポーツの位置付けが変化しつつあります。観戦する対象から体験する対象へと変化しました。非日常的な祝祭行事から日常的な生活様式の一部へと変化したということもできるでしょ…

シェアの思想に向けた準備

皆さんは、カーシェアなどを利用されていますか?公共交通機関の発達した都市部においては、一般的になりつつあると思います。また、日本では白タク行為として禁止されていますが、世界的にはライドシェアも広がりつつあります。もっとも両者の違いについて…

自由主義優位の和解構想

さて、前回は、民主主義と自由主義の和解について二つの構想を提示しました。和解の条件としては、民主主義と自由主義の双方を半ば放棄するAI構想と、民主主義に少し譲歩してもらうリベラルな構想を提示しました。ということは、自由主義に少し譲歩してもら…

新たな和解の構想

前回の続きの話をしていきたいと思います。 自由主義と民主主義の和解を、エリートと大衆の階級的な和解という観点から論じることを試みようとしたところでした。いくつか、試論してみましょう。 まず、古典的な手法から検討しましょう。 人類史において、エ…

自由主義と民主主義

グローバル化の進展に伴い、各国で反グローバリズムの運動が勃興しています。各運動は、各々大義名分を掲げており、個別の検討は控えますが、大きな潮流として、民主主義の復権が叫ばれています。グローバリズムの名の下、各国の経路依存的な規制が平準化す…

SNSと民主主義について

皆さんはSNSを全く利用しない日はあるでしょうか。ライン、フェイスブック、ツイッターなど、私たちの身の回りには、SNSがあふれており、毎日、大量の情報がアップロードされています。皆さんも、フェイスブックで知人の投稿に「いいね」をしたり、芸能人の…

自由意思はあるのか?

皆さんは、スマホにアプリをダウンロードする際に、アプリの利用規約を読んでいますか?おそらく、多くの方は、全く読むこともなく、「同意する」「次へ」という部分をタップすることの方が多いのではないでしょうか。 法学の世界では、人間は(自由)意思に…

権力の距離感

今回は権力を分けるメリットについて考えてみたいと思います。 まず、私経済の文脈では、分業によるスリム化を図るというものがありますし、公共の文脈では、権力の暴走を防ぐというものがあるのですが、両者の趣旨は異なります。つまり、分業による効率化と…

自然と理由

われわれの生活においては、しばしば、理由の説明を求められることがあります。例えば、「企業は、自社の経営状況について、市場や株主、従業員などのステークホルダーに対して説明する責任がある」とされていますし、「政治家や政府の説明責任が果たされて…

共同体について

都市集中と地方過疎の進行が指摘されて久しくなりました。そして、今後は地方の少子高齢化と相まって、地方社会に深刻な影響が生じるとされており、共同体の維持ができなくなるとされています。特に、インフラは深刻で、ライフラインであるはずの水道・電線…

法の縮小? 法の過剰介入?

昨今、「法の縮小」という指摘がなされる一方で、「法の過剰介入」という指摘もなされるなど、一見矛盾する指摘がなされているような感覚を覚えます。前者は、論者によって差はあるものの、共通する内容としては、「AIやICTといった破壊的技術革新の時代にあ…

法人って何?

私たちは何気なく、「法人」という言葉を使っています。日常生活レベルでは、「個人」の対義語として使われることが多いのではないでしょうか。例えば、銀行の店舗に赴けば、「個人のお客様」と「法人のお客様」で受付票が異なることも多いでしょう。 しかし…

事業者? 消費者? 労働者?

フリーランスという働き方に注目が集まって久しいと思います。もっとも、フリーランスという概念について、日本社会全体としての統一的理解はないように思います。正直、私にもよくわかりません。実際、フリーランスとフリーターの区別がついていない方もい…

自己紹介

こんにちは。 地方在住のおっさんが、日々の生活で感じたことを、好き勝手に綴るブログです。 特に、分野を決めるつもりはありません。自分目線で、朝令暮改も恐れず、気ままに語りたいと思います。